応用情報技術者試験に合格しました
令和06年秋に応用情報技術者試験に合格したので、記憶が薄れないうちに感想を書いておこうと思います。ネットにはたくさんの合格体験記がありますが、私自身も受験前にいくつかのブログを読んだので、少しでも役に立てばと思い、書いてみることにしました。

勉強時間
勉強時間はトータルで何時間か、正確にはわかりません。過去問道場や参考書を、ゲームの合間やアニメのCM中などに読んでいたことが多く、結局どれだけの時間を使ったのか把握できていません。
特に急いでもなかったのと、せっかく受けるのであればためにならなければ受ける意味がないという思いもあったので1年間でゆっくり少しずつ進めました。そうはいっても途中やる気もなくなったりしつつだったので最後の3か月くらいにしっかり勉強した感じです。
過去問道場
過去問道場にはお世話になりました。通勤のバスの中や、ゲームの合間にちょくちょく取り組んでいました。全期間合計だと以下のような感じです。最後の方は7割くらいでした。

書籍
最初は最初に記載する合格教本くらいで進めるつもりで実際ほとんど進めていました。しかし残り3か月くらいになっても全然身に付いた気がせずに急がば回れと思い直していろいろと本を追加することになりました。記憶力がいい人、暗記が得意な人は参考書だけで問題ないかもしれませんが私のように暗記が苦手な人は基礎からやった方が結果的に理解が進んでよかったです。
令和05年【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

メインとして利用した参考書はこちらです。この本は1年前から2~3か月かけて読破し、その後は少しずつ見直しに利用していました。
令和06年秋に受けたのに書籍は令和05年版なところからして、1年かけていることがわかります。1年分の差分はIPAが公開しているシラバスを見て用語を調べることで学習しました。
SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作

SQLの基礎固めとしてチョイスしたのはこちら。本で読むだけではなく、実際に PostgreSQL を使ってSQLを実行して学べるのがよかったです。
達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版

正規化なども参考書だけだと暗記に頼るような形になってしまって全く覚えられませんでしたがこちらでステップごとに正規化する意図、意味などを含めて学ぶことができました。
午後試験でデータベース選択しようかな?と思っていたので午後対策も含めて利用しました。
問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造

もっぱら午後試験対策です。連結リストやグラフ、木など途中までよみました。アルゴリズムを選択するかは迷っていたのですが、知っているアルゴリズムが出てきた場合は楽かなと思って、いくらかインプットしました。少し難しめです。
今回は結果的に選択しなかったのであまり活用はできませんでした。
体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門

こちらはネットワークの基礎固め用に。午後試験にもネットワークがあるのと、午前もそれなりに出ているので一石二鳥を狙いました。
この本も「体験しながら学ぶ」の名の通り、実際に動かしながら学べるのでとても理解するのに役立ちました。やっぱり動かすことでわかるのはあると思います。
その他
見て試してわかる機械学習アルゴリズムの仕組み 機械学習図鑑

昨今、AI、人工知能はトレンドでIPAのシラバスでも大改訂が入っていたのですが、単語だけだとよくわからなかったので購入しました。こちらは読了はしていませんが、最初の方とパラパラとシラバスに出てくる内容を確認するのに使いました。
入門 確率過程

応用情報、範囲が広すぎて確率理論を参考書ではものの数ページで記載していたりしてちょっと厳しかったので買いました。しかし、レベルが高く最初の方しか読めてません。
うかる! 応用情報技術者試験

こちらは午後の読めばわかるような長文問題の分野の参考書です。
2~3週間前くらいに一応軽く対策しておこうと思って買いました。合間合間に午前問題の知識も含めて解説してくれているので「答を覚える!」と書いてあるわりにしっかりと知識として身につくような構成で、役立ちました。
応用情報技術者試験(レベル3)シラバス(Ver.7.0)(変更箇所表示版)
こちらはIPAの公開しているPDFです。書籍ではないですがこちらにて記載します。公式でシラバスとして銘打っているだけあって何を理解してほしいのかが用語例として羅列されており非常に役にたちました。これはみておくべきだなと思いました。実際にこちらをみていたおかげで取れた内容も多かったです。
午後試験
最終的に選択したのは★マークのついた5つです。もともと選択しようと考えていた第一はネットワーク、データベース、組み込みシステム開発、情報セキュリティ、難しければ文章系の分野にでしたので結構組み替えた感じになります。
試験の一発勝負でうまくハマる年とそうでない年とあるので下手に最初から絞っておくよりまんべんなく見ておくという方針にしておいてよかったです。
実際データベースなどは本を2冊買って勉強していた割に本番ではシステム監査の方が簡単だなと切り替えました(本の知識は午前でもとても役にたったので無駄ではなかったですが)。組み込みなども途中まで解いてみて知識問題が思い出せずに切り替えました。これだけ途中切り替えしても時間は余裕だったので、そこまで時間的には焦る必要もないのかなという感じでした。
★情報セキュリティ
★経営戦略
戦略立案・コンサルティング技法
プログラミング
システムアーキテクチャ
★ネットワーク
データベース
組込みシステム開発
★情報システム開発
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
★システム監査
午後試験対策でやったこと
書籍で記載した本で、「ネットワーク」、「データベース」は重点的に勉強しました。
過去問は適当な年の1年分をまず全分野やってみて、その後は「ネットワーク」と「データベース」、「組み込みシステム開発」と「プログラミング」、「情報セキュリティ」のみ数年分実施しました。
その他は長文読解な分野のように感じたので過去問は解かずに「うかる! 応用情報技術者試験」で補完しました。
最後に
基礎を学ぶいい機会にもなり、受けてよかったと思います。
午前免除があるうちに高度試験にも挑戦したいと思ってますが、また詰込みしてもあまり意味がないと思うので春はお休みして秋か来年かを目標としたいです(NWの参考書みてみたらちょっと難易度にくじけたのもあります)。
ただIPAの試験は申し込みが早く、申し込むと他のことが手つかずになってしまったので上手にメリハリつけていきたいです。