データベーススペシャリスト体験記

はじめに

2025年10月12日に受験していたデータベーススペシャリストですが無事合格していました!!自己採点では無理だと思っていましたが、どうにか合格できていたので記憶が薄れないうちに感想を書いてみようと思います。

受験のきっかけ

応用情報技術者試験に合格すると、2年間は高度試験の午前Ⅰが免除されます。
せっかく免除が使えるなら、この期間に一度は高度試験に挑戦してみようと思ったのが、受験のきっかけでした。

試験結果

試験結果は以下のとおりで自己採点と大分乖離がありました。午後Ⅰは部分点出さずに厳しめにつけていたのもありますが33点も差があり、結構惜しい内容だと部分点くれてたりしてそうな感じです。

午後Ⅱ巷でも話題(?)の問2を選択しました。明細のようなテーブルでもサロゲートキーを一切許さないナチュラルキー縛りという問題で厳しく正直どのような配点だったら80点になったんだろう…?と懐疑的な。正直落ちたと思っていました。

試験点数自己採点
午前Ⅰ
午前Ⅱ8484
午後Ⅰ8350
午後Ⅱ8056

※ 自己採点についてはTAC、アイテックが出していた解答速報と配点を参考に部分点はなしでつけました。

勉強時間

勉強時間については、応用情報のときと同じく正確な総時間はわからないんですが、過去問演習や対策本読み込みなどでは時間計測していました。およそ150時間でした。

それ以外では、

  • データベーススペシャリストドットコムで午前Ⅱ対策
  • SQLやデータベース設計の本
  • 動画教材視聴

といった時間があります。これらは隙間時間などにも行っていたので厳密に計測していません。使用した書籍等はこの後でまとめます。

使った教材(本)

  • 情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2025年版

試験対策のメイン。序章の学習方針などはかなり合格するための情報として有益でした。また、過去問と解説が大量にダウンロード特典としてついていてボリューム満点です。過去問は本当に大事な試験だと感じたので過去問と解説のために利用をお勧めです。

  • 達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ

これは応用情報のときに利用した書籍です。応用情報のとき午後試験データベースにするつもりで固めていきましたがデータベース選ぶのをやめたくらいにはまだまだ理解が足らなそうだったので再度こちらでSQL、正規化の理解を深めました。

  • SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作

こちらも同様で応用情報のときに利用した書籍です。これはリファレンス替わりに参照していた程度です。

  • 達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版

達人に学ぶSQL徹底指南書と同様の著者によるDB設計本です。SQL徹底指南書が非情にわかりやすく読みやすかったのでこちらも買ってみました。論理設計、物理設計とかをなぜ分割するのか?とか代理キーとか自然キーの使いよう、設計アンチパターンなどケースを出しつつ説明してくれるので実務でDB経験がない人等には特に有用だと思います。理解にとても助かりました。

  • リレーショナルデータベース入門 第3版

お茶の水女子大学名誉教授、増永良文氏の書く本で大分理論寄りの内容です。データベーススペシャリストドットコムでおすすめされていたので読んでみましたがリレーショナル理論とか試験だけで考えると直接効くという感じではないですが基礎固めとしてはとてもよかったです。とはいえ難解なのでこの本は試験の1年前、応用情報後くらいから少しずつ読み進めて時間かけて読んだ気がします。

使った教材(その他)

  • データベーススペシャリストドットコム

https://www.db-siken.com/dbkakomon.php

応用情報のときにもかなりお世話になりました。ここのおかげで午前Ⅱは突破できました。10月時点では成績 A-で正解率8割超えていたので午前Ⅱで落ちる心配はなく臨むことができました。

全期間の成績レポート

  • Udemy
    参考書の著者直伝!「データベーススペシャリスト」試験 科目A対策講義
    参考書の著者直伝!「データベーススペシャリスト」試験 科目B-Ⅰ 対策講義
    参考書の著者直伝!「データベーススペシャリスト」試験 科目B-Ⅱ対策講義

セール中に買いました。過去問の解説は上述した書籍を利用したのでこちらはほとんど利用しなかったので特に感想なしです。ただこれらにSQLやDBMS、設計関連のまとめが最初の方のチャプターにあってそちらはバス内とかでみるのに利用しました。ここだけ利用でも十分役に立ったと思います。またSQLなどはサンプルデータがあって実際に動かして試せるのでSQLがまだ微妙だったので演習にも役立ちました。

  • 動画

Youtubeでデータベース関係検索して、大学講義の動画とか色々みました。覚えてるもので2点だけ紹介します。

リレーショナルデータベース入門 第3版書いた方の動画です。アイコンがデフォルトっぽいですが日本データベース学会(DBSJ)なるところのチャンネルのようで、これ以外にも結構動画があったので気になるものをいくつか移動中とかに視聴しました。直接関係なくとも気になる内容を見ていくのが結果的に理解の促進にもつながるかなと。

こちらは試験対策本の方の動画ですね。学習方法の参考にしました。

まとめ

午後試験は午後1を問1、午後2を問2で完全に論理設計で勝負しました。論理設計に集中した分、物理設計は正直課題が残っているので合格したからいいやではなく、理解していきたいです。

過去問解いているときから思いましたが本当に時間との勝負です。時間が大量にあれば解けるのに…と思うことしばしば。

論理設計、リレーションシップに関していうと解説などでも「常識的に考えれば」とかが頻出してくるんですが常識が備わってないのか常識ができていなかったので大分苦労しました。色々な業界の業務知識の把握や練習としてはいい試験ではないかと思います。

午後Ⅱに関してはデータベーススペシャリストドットコムやXの書き込みなどみても結構議論が起こっているのですが、本当に今まで過去問では明細の関係はとりあえず連番ふってサロゲートキー!だったのがいきなり「サロゲートキーは禁止ね!全部ナチュラルキーでやってね!」で面食らってしまいました。どうにかこうにか最後まで埋めきったのですが、模範解答では主キーが全く設定されていなかったりといまだに理解が追い付いてないです。主キーをもちろん設定しましたし、落ちてると思ったので80点とれていたのは正直不思議です。いまだに理解が微妙なのでIPA公式解答をもってどのような解説をしてくれるのか次年度の対策本を買ってみたいようなw

今後はペーパーテストではなくなるとのことで、矢印をひっぱたりお絵描きどうするんだろう…無理じゃない?と思ってたので個人的には一安心です。関係スキーマの属性埋めはペーパーより楽になるでしょうけど…(特に午後Ⅱ問2設問1(4)のようなナチュラルキー縛りで同じ記載をなんどもかかなきゃいけないものは)。

最後のペーパーテストに合格したんじゃよ…と将来的に語れる実績を解除したということで

(あとこれで基本情報と応用情報とデータベーススペシャリスト受かったので例の逃げ恥のネットネタ(?)よろしくガッキーを待つだけでいいですか?)

データベーススペシャリスト対策

データベーススペシャリストの勉強中ですが何度も忘れてしまう内容を思い出すための備忘録。

共通テーブル式

共通テーブル式 (CTE: Common Table Expression)。一時的に利用できる「名前付きの結果セット」を定義する仕組み。

WITH 名前 AS (
    SELECT ...
)
SELECT *
  FROM 名前;

Point

✅ WITHとSELECTの間は ; は入らない。
✅ ビューと違ってSQL文を実行する間だけ有効な一時的な結果セット
✅ サブクエリと違って名前を付けて複数参照できる
✅ 複数定義する場合は WITH Q1 AS (), WITH Q2 AS () SELECT ~ というようにカンマで区切る

索引(インデックス)

データの検索や結合を効率化するために、テーブルの列に対して作られるデータ構造。B+木インデックスなど。

-- インデックスの作成例
CREATE INDEX idx_emp_name
    ON Employee(name);

Point

✅ 自動的に作成されるケース
  ・主キー(PRIMARY KEY) 制約
  ・一意キー(UNIQUE) 制約
✅ 自動的に作成されないケース
  ・外部キー(FOREIGN KEY)制約
  ・CHECK制約やNOT NULL制約
✅ メリット
  ・検索速度の向上
✅ デメリット
  ・INSERT / UPDATE / DELETE の度にインデックスが更新されるため、更新系処理が遅くなる。

応用情報技術者試験体験記

応用情報技術者試験に合格しました

令和06年秋に応用情報技術者試験に合格したので、記憶が薄れないうちに感想を書いておこうと思います。ネットにはたくさんの合格体験記がありますが、私自身も受験前にいくつかのブログを読んだので、少しでも役に立てばと思い、書いてみることにしました。

勉強時間

勉強時間はトータルで何時間か、正確にはわかりません。過去問道場や参考書を、ゲームの合間やアニメのCM中などに読んでいたことが多く、結局どれだけの時間を使ったのか把握できていません。

特に急いでもなかったのと、せっかく受けるのであればためにならなければ受ける意味がないという思いもあったので1年間でゆっくり少しずつ進めました。そうはいっても途中やる気もなくなったりしつつだったので最後の3か月くらいにしっかり勉強した感じです。

過去問道場

過去問道場にはお世話になりました。通勤のバスの中や、ゲームの合間にちょくちょく取り組んでいました。全期間合計だと以下のような感じです。最後の方は7割くらいでした。

書籍

最初は最初に記載する合格教本くらいで進めるつもりで実際ほとんど進めていました。しかし残り3か月くらいになっても全然身に付いた気がせずに急がば回れと思い直していろいろと本を追加することになりました。記憶力がいい人、暗記が得意な人は参考書だけで問題ないかもしれませんが私のように暗記が苦手な人は基礎からやった方が結果的に理解が進んでよかったです。

令和05年【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

メインとして利用した参考書はこちらです。この本は1年前から2~3か月かけて読破し、その後は少しずつ見直しに利用していました。

令和06年秋に受けたのに書籍は令和05年版なところからして、1年かけていることがわかります。1年分の差分はIPAが公開しているシラバスを見て用語を調べることで学習しました。

SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作

SQLの基礎固めとしてチョイスしたのはこちら。本で読むだけではなく、実際に PostgreSQL を使ってSQLを実行して学べるのがよかったです。

達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版

正規化なども参考書だけだと暗記に頼るような形になってしまって全く覚えられませんでしたがこちらでステップごとに正規化する意図、意味などを含めて学ぶことができました。

午後試験でデータベース選択しようかな?と思っていたので午後対策も含めて利用しました。

問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造

もっぱら午後試験対策です。連結リストやグラフ、木など途中までよみました。アルゴリズムを選択するかは迷っていたのですが、知っているアルゴリズムが出てきた場合は楽かなと思って、いくらかインプットしました。少し難しめです。

今回は結果的に選択しなかったのであまり活用はできませんでした。

体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門

こちらはネットワークの基礎固め用に。午後試験にもネットワークがあるのと、午前もそれなりに出ているので一石二鳥を狙いました。

この本も「体験しながら学ぶ」の名の通り、実際に動かしながら学べるのでとても理解するのに役立ちました。やっぱり動かすことでわかるのはあると思います。

その他

見て試してわかる機械学習アルゴリズムの仕組み 機械学習図鑑

昨今、AI、人工知能はトレンドでIPAのシラバスでも大改訂が入っていたのですが、単語だけだとよくわからなかったので購入しました。こちらは読了はしていませんが、最初の方とパラパラとシラバスに出てくる内容を確認するのに使いました。

入門 確率過程

応用情報、範囲が広すぎて確率理論を参考書ではものの数ページで記載していたりしてちょっと厳しかったので買いました。しかし、レベルが高く最初の方しか読めてません。

うかる! 応用情報技術者試験

こちらは午後の読めばわかるような長文問題の分野の参考書です。

2~3週間前くらいに一応軽く対策しておこうと思って買いました。合間合間に午前問題の知識も含めて解説してくれているので「答を覚える!」と書いてあるわりにしっかりと知識として身につくような構成で、役立ちました。

応用情報技術者試験(レベル3)シラバス(Ver.7.0)(変更箇所表示版)

こちらはIPAの公開しているPDFです。書籍ではないですがこちらにて記載します。公式でシラバスとして銘打っているだけあって何を理解してほしいのかが用語例として羅列されており非常に役にたちました。これはみておくべきだなと思いました。実際にこちらをみていたおかげで取れた内容も多かったです。

午後試験

最終的に選択したのは★マークのついた5つです。もともと選択しようと考えていた第一はネットワーク、データベース、組み込みシステム開発、情報セキュリティ、難しければ文章系の分野にでしたので結構組み替えた感じになります。

試験の一発勝負でうまくハマる年とそうでない年とあるので下手に最初から絞っておくよりまんべんなく見ておくという方針にしておいてよかったです。

実際データベースなどは本を2冊買って勉強していた割に本番ではシステム監査の方が簡単だなと切り替えました(本の知識は午前でもとても役にたったので無駄ではなかったですが)。組み込みなども途中まで解いてみて知識問題が思い出せずに切り替えました。これだけ途中切り替えしても時間は余裕だったので、そこまで時間的には焦る必要もないのかなという感じでした。

★情報セキュリティ
★経営戦略
戦略立案・コンサルティング技法
プログラミング
システムアーキテクチャ
★ネットワーク
データベース
組込みシステム開発
★情報システム開発
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
★システム監査

午後試験対策でやったこと

書籍で記載した本で、「ネットワーク」、「データベース」は重点的に勉強しました。

過去問は適当な年の1年分をまず全分野やってみて、その後は「ネットワーク」と「データベース」、「組み込みシステム開発」と「プログラミング」、「情報セキュリティ」のみ数年分実施しました。

その他は長文読解な分野のように感じたので過去問は解かずに「うかる! 応用情報技術者試験」で補完しました。

最後に

基礎を学ぶいい機会にもなり、受けてよかったと思います。

午前免除があるうちに高度試験にも挑戦したいと思ってますが、また詰込みしてもあまり意味がないと思うので春はお休みして秋か来年かを目標としたいです(NWの参考書みてみたらちょっと難易度にくじけたのもあります)。

ただIPAの試験は申し込みが早く、申し込むと他のことが手つかずになってしまったので上手にメリハリつけていきたいです。